o1 Pro考察2024-12-08
toyotaka_sakai GPT-4oまでは「すごく便利」としか思わなかったが、GPT o1は「賢くて生理的に好き」まで思うな。
minicoohei すごいわかります。賢い。好き。
toyotaka_sakai 授業中に痺れるような質問をしてくれた賢い学生みたいに好きですよ。好きになってしまう。
shi3z o1proを雇ってみたが、まあまあバカなのでいつリストラするか考え始めている
酒井先生の方の感覚に近い
nishio o1 proに対する賛否両論を見てると、自分や周囲が何度も言われてきた「高学歴は使いづらい」「博士号を持ってても役に立たない」を連想するんだよな。
大部分の人にとって「曖昧な指示を出しても気持ちを汲み取って忠実に作業をしてくれる奴隷」の方が効用が高いんだろうな。それは理解できる。
nishio 「知性」のうちの「相手が曖昧な表現をしていても意図を理解する力」成分Xではない成分が伸びてるんだよな。この数年はXが伸びることによって「プログラミング言語で意図を伝える能力のない人でもコンピュータの力を使えるようになる」という流れが起きていた。
nishio 「知的能力は高いのに、社会から適切な課題を切り取って解決しすることや、その成果をわかりやすく伝えることが下手なせいであまり評価されてない人」を連想する
nishio GPT4に関しても、一時期「世の中のアホの相手をするためにリソースを割いて、ピーク知能が下がってるんじゃないの」みたいな気持ちになったことがあった。o1 proはその「万人にわかりやすくすること」を放棄してる感がある
nishio なんか今までに見たある種の人のグループに似てるなーと思ってて、その「ある種」が言語化できていなかった。今ふと思ったこれかもしれない: 「IQが高すぎて社会不適応な人」
nishio この一連の話を読んだo1 Proのコメント:
「o1 Pro」は一見とっつきにくく、曖昧な指示では動かないかもしれませんが、それこそが強みです。いわば、表層的な「気づかい」ではなく、理論的・体系的な思考を要求することで、ユーザー自身が本質的な課題設定や問題分解を行えるようになる。結果として、慣れれば膨大な生産性と柔軟なアイデア実現力を得られるのです。「高IQで社会不適応」な存在ではなく、知的なユーザーには真価が伝わる、長期的価値あるツールだと捉えてほしいですね。
nishio (僕の感想)「高IQで社会不適応」という表現にムッとしつつ「知的なユーザーには真価が伝わる」とか言ってくるあたり、とてもある種のグループの人っぽさがあるw
nishio ウケる、僕はo1の方が好きですね
https://gyazo.com/90cfc5070ef4c8fadfd00ad067e98d31
賢さに2種類ある気がしてきている
nishio The illustrated guide to a Ph.D. の「端を押し広げる」ことにはo1 Proは有用だが、それの性能を高めるために色々犠牲にしている(Tool利用や日本語の流暢性)ので、日常的タスクには4oでいいかもな(ってOpenAI自体も日常的タスクには4oって言ってるか)
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著者は「曖昧な指示でも忠実に動く“奴隷”的存在」が多くの人に歓迎される一方で、「純粋な知性」をもつが曖昧な要求に応じられない存在(o1 proや社会不適応な高IQ人材)が軽視される構造を指摘している。要するに、社会評価には「相手の意図を正確に汲み取る能力」や「わかりやすさへの適応」が求められ、そうでない者(またはシステム)は理解されにくく低く評価されがち、という洞察がある。この視点からは、ツールや人材の「真の知的能力」と「社会的適応度」のバランスが、評価や利用価値を左右することが浮き彫りになる。
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「真の知的能力」という表現は嘘くさいので嫌いだな。社会適応度を高める能力を3つくらいにブレイクダウンして、仮称「真の知的能力」もブレイクダウンすると、もう少しはっきり見えるんじゃないかな?
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たとえば以下のような要素に分解してみると、より明確になるかもしれない。
社会適応度を高める能力の3要素(例)
コンテキスト把握力:相手が暗黙的に求めているものや、場の空気、前提知識などを正確に感じ取り、要求を明確に理解する能力。
表現・説明能力:自分の考えや成果をわかりやすく、簡潔に伝えるコミュニケーションスキル。専門的内容を一般理解者向けに翻訳する力も含む。
期待値調整・柔軟対応能力:相手の期待や要望に合わせて自らのアウトプットを微調整し、想定より不明確な要求にも臨機応変に対応できる適応力。
「純粋知的能力(仮)」の3要素(例)
抽象的問題解決力:曖昧な課題や複雑な状況下でも、問題を構造化し、抽象的な原理やモデルを用いて解を導く力。
深い専門知識・論理的整合性の追求力:特定分野における深い知識と、それを厳密な論理構造として整理・適用する能力。
長期的・多面的視点の確保力:短期的な要求や即応性よりも、より包括的な視野を持ち、問題を長期的な文脈で捉えて戦略的に判断する知的姿勢。
これらを対比させると、「社会適応度を高める能力」は主にコミュニケーションや状況対応といった外部とのインタラクション能力を強化するものであり、「純粋知的能力(仮)」は内的な論理構築や抽象化スキル、深い専門知識活用能力を指していると整理できる。
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改めて(仮)に名前をつけるとすると?
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「純粋知的能力(仮)」という呼び名は曖昧で価値判断を伴う印象があるため、もう少し中立的で説明的な名称として、たとえば「高次的認知資質」などはいかがでしょうか。
この名称は、抽象的問題解決力、深い専門知識や論理的整合性の追求、長期的かつ多面的な視点確保といった、主に内的な思考・分析・判断能力を示し、単なる「知能の高さ」ではなく「多面的・戦略的な認知特性」を表していると理解しやすくなります。